高性能型粉末ABC消火器アルテシモ・プラス

モリタ宮田工業さんから今年、新しい消火器が出ました。
その名もアルテシモプラス


画像はホームページより拝借。

https://www.moritamiyata.com/products/ext01/subext01/e-26.html

この消火器の偉い所は今までの10型消火器と
大きさや重さは全く変わらないのですが、
能力単位が高い点です。


左が従来の10型消火器アルテシモ。
右が高性能型10型消火器アルテシモプラス。
大きさや重さは全く同じ。
塗りはシックでアルテシモプラスがちょっとカッコいいです。


能力単位がこのように異なります。
(左)従来品アルテシモ→A-3 B-  7 C
(右)アルテシモプラス→A-4 B-12 C

能力単位の話をすると長くなるので割愛。
ざっくりで言えば消火能力が高いのです。
特に注目すべきはB単位が12もある点です。

危険物関係の施設ですとしばしば20型消火器が
設置されている事が多いですよね。
あれは調べてみると「ガス事業法」「液化石油ガス法」に
消火器の能力単位B-10以上が望ましいと文言があり、
一般的な10型消火器ではB-7しかないため足りず、
その結果B単位が10以上ある20型消火器(B-12)が設置される
場合が多い模様です。

実際、弊社のお客様でプラントさんでも殆どが
大きくて重たい20型消火器を置かれている場合が多いです。
そこでこのアルテシモプラスの能力単位が
B-12という部分は非常に魅力的です。

モリタ宮田工業さんの営業担当さんにもその件を
お伺いした所、所轄消防署から許可を得た上で
既設の20型消火器をアルテシモプラスに交換する
流れが多いとのお話でした。

事実、市川市消防局予防課危険物係様に
プラントさんの20型消火器をアルテシモプラスに
交換して良いか確認してみた所、事前打ち合わせの上で
許可を得てから交換をして欲しいとのお話でした。
(※A単位が1低くなるので図面と照らし合わせたいそうです)


あとはアパート等にしばしば見受けられる
プロパン庫ですね。
指定数量未満でも消火器の付加設置が見受けられます。

こちらも20型消火器がこのように設置されてましたが、
今回、アルテシモプラスに交換させて頂きました。
勿論現場の所轄である小岩消防署予防課様にご相談の上、
許可頂きこの度、アルテシモプラスに交換させて頂きました。

ちなみに高性能型10型消火器アルテシモプラスは3.9kg
右の加圧式消火器20型は11.5kgですから。。。

値段も20型よりアルテシモプラスが少しだけ安いですし、
プラント施設や危険物施設、少量危険物では10型の
アルテシモプラスが今後主流になると思います。

通常の防火対象物では変わらず従来品の
アルテシモが価格もお安いのでお勧めです。

良かったら動画も御覧ください。
商品の詳細はモリタ宮田工業(株)さんにお問い合わせ下さい。

そんな訳でプラントさんはアルテシモプラスを
今後ご検討頂けましたら幸いです。

●消防設備等の点検、設置に関するお問い合わせは宮川防災(千葉県市川市)まで●

㈱宮川防災
TEL/FAX  047-338-0708
Eメール miya-bousai@infoseek.jp(※土日祝日は返信が遅れます)
営業時間 平日 AM9:00~PM5:00

市川市行徳駅前のマンション自火報断線修理

ドタバタが続いておりご迷惑お掛けしてます。
お客様をお待たせしてしまう場面もあり
踏ん張りどころだと思ってます。

市川市行徳駅前にある複合用途ビルの
自動火災報知設備の断線調査と修理のご依頼を頂きました。
普段、お取引のある管理会社さんが新規で
管理を始められた矢先にこのような事態が起きたとか。

先に申し上げますが自火報の断線修理は
お金と時間が掛かる場合が
多いのでその点をご了承頂いた上で
お仕事をさせて頂きました。
(※それをご了承頂けないと断線の修理は受けられないです。)

部屋内で断線が起きてる場合は地道に
1件1件入るしかなくなったりもしますので。

今回はまず断線が共用部なのか
それとも部屋内なのかを調べられたら、
という目的で調査に入りました。


まず自火報受信機を確認。エラー表示が出ており、
3階の断線である事を確認しました。


3階廊下にある総合盤(赤ランプ+押し釦のついた箱)を
確認し、右上に映る終端を交換するも変化なし。

次に感知器線の電圧を確認すると、
2階からのLCは問題なくDC24Vが出てますが、
最後に返ってきているLCが12V程度しかありません。

どこかで切れかかっている状態です。

初めてお邪魔した現場だったのですが
後付けの自火報でしたので配管やBOXが
外付けされていたので1件1件確認。


すると1部屋の外付けBOXの中で
OP線の腐食を確認。
水が少しずつ入り、腐食したのかもしれません。

緑青ふいてますのでこうなると
電圧出なくなります。

緑青ふいてる部分は切り取り、再結線。


ビニールテープで被覆もこの後更にしっかり。
そしてBOXの蓋はコーキング処理。


総合盤で電圧がDC24Vに戻っており、
受信機も正常になったのを確認。

今回は部屋内ではなかったので当日中に
調査と修繕が終わりました。
書くと簡単そうですが実際追いかける
時間と作業は結構大変でした。
後付けの自火報だったのが特に大きいです。

断線も異常が出続けてくれれば
原因が分かり易いのですが
出たり出なかったりの状態でしたり、
あるいは部屋内の断線となると
手に負えない事もしばしばです。
(※実際、他現場で3か月掛かった事もあります。)

こういうトラブル対応も考えると
出来る限り現場に近い防災屋さんで普段から
信頼のおける所に消防設備点検をご依頼されるのが一番だと思います。

どうしても遠い現場ですとその移動時間やガソリン代と
作業費以外のお金も頂かざるを得ないので。

この度はご注文ありがとうございました。

●消防設備等の点検、設置に関するお問い合わせは宮川防災(千葉県市川市)まで●

㈱宮川防災
TEL/FAX  047-338-0708
Eメール miya-bousai@infoseek.jp(※土日祝日は返信が遅れます)
営業時間 平日 AM9:00~PM5:00